歴史が古く世界中で使われている天然繊維

カーテン生地の素材は大別すると天然繊維と石油を原料にした化学繊維があります。このうち、天然繊維は綿や麻、絹など古くから世界各地で使われている素材です。歴史が古く、地域ごとに特有の加工技術が確立しているのが大きな特徴と言えます。また、用途別に使い分けられることが多く、安価で保温性に富んでいる綿や頑丈かつ軽量で高い通気性を持つ麻はカーテン生地の素材に欠かせません。絹は希少性が高く、加工も難しいことから装飾を目的とした高級なカーテンの素材として重宝されています。高品質な化学繊維の生地が普及した現在でも、独特の高級感を持つ絹のカーテンは富や権力を示すステータスアイテムとして用いられるケースが少なくありません。

安価で加工が容易な化学繊維

ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は石油の加工技術が確立した20世紀になって初めて作られました。天然繊維と比べると加工が容易なうえ、形状を安定させやすい利点があります。また、軽量で強度も高く、安価で量産できることからカーテンの素材として瞬く間に普及しました。加工が容易な特徴を活かし、従来の天然繊維では不可能だったデザインのカーテンがいくつも作られたのです。理想的な素材とされた化学繊維ですが、熱や摩擦に弱く、非常に燃えやすい欠点もあります。カーテン生地は面積が広いため、一部分でも着火すると短時間で大きく燃え上がって危険という事実は否定できません。安全性を保つため、特殊な薬剤で防炎加工を施した燃えにくいカーテンが市販されています。